公益社団法人 日本環境技術協会(JETA)は1979年(昭和54年)7月に、水質総量規制制度の導入を機に、水質関係の自動測定機器会社及び専門家を会員とする任意団体として設立され、その後、大気関係及び維持管理技術の会員会社を加えるなど組織の強化を図り、1989年に環境庁(現環境省)所管の社団法人となり、2011年4月に公益社団法人へ移行いたしました。
設立以来、測定機器メーカ、維持管理会社等の会員会社の協力を得て、国の環境施策に対応した、測定機器と測定技術の向上とその体系化を推進してきました。また、技術講習会や大気技術者試験などの業務を通じて測定データの信頼性の向上に務め、中国を始め東アジア諸国との技術協力などにも取り組んできました。これらの活動が評価され、2016年には環境大臣表彰(環境対策に係る模範的取り組み表彰)を受賞いたしました。
その一方で、協会を取り巻く社会的および技術的環境は劇的に変化しており、これまでとは異なる新しい視点での活動と役割が求められるようになってきています。2015年の「SDGs」と「パリ協定」の採択、2020年10月の「カーボンニュートラル宣言」、そして2020年1月からの「全世界的パンデミック」によって、私たちは地球環境から新しい生活様式と産業構造を求められるようになってきています。
当協会では、協会の財産である「会員各位の環境保全への想い」を結束力に変え、協会活動を活性化させる事で、これらの問題解決を図ろうと考えています。協会内においては、公益法人としての独立性と公平性を担保しながら会員メリットを増進させ、協会外においては、環境保全技術の地道な普及活動を基本として、国内外への環境対策技術の移転に協力する事で、『健やかで美しく豊かな環境の実現』 に貢献していきたいと考えております。
これらの目標実現のために、会員各位はもとより、国内外の社会全体のご理解とご協力を得られますように努力して参りたいと考えております。皆様の厚いご支援とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。